京湯葉に就いて
中国から豆腐が伝えられたのが、700年代中頃といわれています。湯葉は、鎌倉時代に中国からの禅僧が日本に製法を伝えたとされ、公家や寺院で好まれました。1200年代末ごろから、禅宗をはじめとするお寺などで参詣客などに出されていた精進料理の素材として豆腐・湯葉が使われていました。「豆腐百珍」(1782年)「続編」「付録」「余禄」を、あわせて豆腐278種、湯葉5種品目が有ったと記載されています。「湯葉」「湯葉料理」は、日本の気候風土と日本人の味覚によって独特の発達をしてきたのです。
京湯葉は、栄養豊かな健康食品として注目をあびています。脂肪の酸化を防ぐ作用があるサポニン・血液をサラサラにする効果があるレシチン・骨のカルシウムを守る効果があイソフラボン・必須脂肪酸のリノール酸など多く含まれているのです。