萌える緑の「京だより」 |
岡 崎 平安神宮 |
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荘厳な空気と鮮やかさの調和。朱ぬりの神殿・回廊が広大な庭にパノラマのように左右に広がり、松の緑にはえて華麗です。外国からの観光客に喜ばれる神社仏閣のトップ!
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平安神宮 神 苑 |
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明治の代表的庭園として国の名勝にも指定されています。初夏は、杜若.花菖蒲、睡蓮。萌える緑にとけこんで格別の趣があります。臥龍橋は、天正年間に豊臣秀吉によって造営され、三条大橋と五条大橋の橋脚が用いられています。 訪れる人の童心をくすぐるのでしょう、 龍の背に乗って池に映る空の雲間を舞うかのように、子供のようにピョンピョンピョン!
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下 鴨 下鴨神社 |
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賀茂御祖(みおや)神社が正式名。678年に天武天皇が賀茂神社を創建。境内には小川が流れ、世界遺産になっている糺の森へと流れて行きます。三大祭のひとつである葵祭りは、「源氏物語」に度々出てくるように下鴨神社の祭礼です。長い歴史のなかで、盛大な祭りとして伝えられてきました。御所から下鴨神社へ進む行列は、王朝のあでやかさをそのまま現代に再現しています。この日は、昔より伝わる納涼市。竹篭の中で蛍が出番を待っていました。糺の森のせせらぎに夜になれば、帰ります。平安人が訪れそうな気配がしてきます。幻も現実に感じてしまう悠久のままの空間です。
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下鴨神社 糺の森 |
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世界遺産に指定されている糺の森は、源氏物語の中で「憂き世をば 今ぞ別るるとどまらむ 名をば糺すの神にまかせて」と光源氏も歌っています。
原生林には、珍しい植物や昆虫も生育しています。深いみどりの木立にかこまれ、都会の喧騒を忘れさせる別空間です。
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下鴨神社 蛍の夕べ |
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京の伝統行事は、庶民の生活の中に溶け込み、町衆にささえられてきました。
下鴨神社の御手洗池で、古式ゆかしく雅楽の演奏が行われていました。耳を傾けている私の横に、小学校2年生くらいの男の子がやって来て「あれ、僕のお父さん!」篳篥を奏でる父親を指差し、誇らしげに教えてくれました。
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下鴨神社 みたらし団子 |
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後醍醐天皇が洛北に難をのがれた折、途中下鴨神社糺すの森に憩ったとか。その時、みたらし団子でティーブレイク。緑の木立のオープンカフェでなにを想ったことでしょう。
後に大公秀吉公も、北野の大茶会で召し上がったとか。
境内にある御手洗池の湧き出す水玉を形どって、一二三ツ四ツ五ツ五十串につくりあげた古の風味で、此処から全国に広まった京名物の一つです。 |